頭上の吸盤で水槽壁面にくっつくナガコバン=魚津水族館

頭上の吸盤で水槽壁面にくっつくナガコバン=魚津水族館

富山県 黒部・宇奈月・新川 アウトドア・レジャー

魚津水族館に珍種お目見え

北日本新聞(2021年11月11日)

 魚津水族館(魚津市三ケ)は10日、頭部に小判型の吸盤を持つ魚「ナガコバン」と、突然変異で全身が黒くなった「シマヘビ」の展示を始めた。担当飼育員は「2種ともに県内では珍しい生き物なので、ぜひ見に来てほしい」とPRしている。

 ナガコバンはアジやブリと同じ硬骨魚類で、同館での展示は25年ぶり。自然界ではサメ類やカジキ類にくっついて移動したり、餌のおこぼれをもらったりしている。

 展示個体は、新湊漁協から寄贈された体長約60センチと約30センチの2匹。10月に射水沖の定置網に迷い込んだジンベエザメに吸着していた。熱帯・温帯域に生息するものの、富山湾での記録は少ないという。

 大きな個体は「富山湾大水槽」、小さな個体は「表層生物コーナー」に展示する。周りに大きな魚がいないため、壁面や底に吸着している姿が見られる。

 黒いシマヘビは、同館に初めて仲間入りした。特有の4本の縦じま模様がなく、全身が真っ黒な姿から「カラスヘビ」と呼ばれる。

 展示される個体は全長103センチ。県内では目にする機会が少ないが、同館学芸員が今夏に立山町で見つけた。「田んぼの生物多様性コーナー」では虫類用水槽に入り、餌として小さなマウスを食べるという。

えきねっと びゅう国内ツアー

黒部・宇奈月・新川 ニュース