ウッドチップが敷かれたドッグラン=福井県あわら市山十楽の「十楽の森」

ウッドチップが敷かれたドッグラン=福井県あわら市山十楽の「十楽の森」

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農村発信基地「十楽の森」オープン ドッグランやカフェ、キャンプ施設も予定 福井県あわら市

福井新聞(2021年11月11日)

 福井県あわら市で観光農園を経営する男性が農業仲間らの協力を得て、同市山十楽にドッグランなどを備えた観光施設「十楽の森」をオープンさせた。果樹の剪定(せんてい)で出た枝を使ったたき火カフェ、アウトドアショップも営業を始めており、来年3月までにグランピングなどキャンプ施設としての本格稼働を目指している。

 施設代表を務めるのは、近くで観光農園「あわら温泉フルーツパーク OKAYU」を営む男性。「県内外から人が集まり、農村の魅力を発信する拠点になれば」と観光施設づくりに乗り出した。

 十楽の森は坂井北部広域農道(フルーツライン)沿いにあり敷地面積約3万平方メートル。使われていない施設を買い取り、8月から木の伐採に取り掛かった。友人や農業仲間の協力を得て準備を進め、県立大の学生も施設の塗装などを手伝った。

 10月末に先行オープンしたのが、広さ約330平方メートルのドッグラン。アジリティ(障害物競走)に使用されるトンネルや平均台、ハードルを設置。県産スギの柵に囲まれた温かみある空間に仕上げた。テーブルコーナーも設け、愛犬と一緒にゆったりした時間を過ごせる工夫を凝らした。

 施設では、たき火を囲む屋外カフェ、北欧のアウトドアブランド「Nordisk(ノルディスク)」のショップも営業を始めている。

 農村に人を呼び込もうと、今後は順次、フルーツパフェの専門店や農産物直売所などを始め、グランピングも楽しめるキャンプ施設として来年3月のグランドオープンを予定している。

 男性は「居心地のいい、ゆったりとした時間を提供できる場所にしたい」と話している。営業時間や料金など詳細な情報は、十楽の森のインスタグラムから。

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