歩行者と車が行き交う柿木畠の通り

歩行者と車が行き交う柿木畠の通り

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平日に金沢・柿木畠でホコ天 22~26日に社会実験 にぎわい創出、人の流れ検証

北國新聞(2021年11月17日)

 金沢市は22~26日、市中心部の柿木畠の一部道路で車両の進入を規制し、歩行者専用とする社会実験を行う。まちなかのにぎわい創出と安全にまち歩きを楽しめる環境整備を目的に昨年度始まった取り組みで、今回初めて平日に実施し、通行量や人の流れの変化を検証する。将来は柿木畠エリア全体を歩行者天国(ホコ天)とすることを目指しており、歩行者優先のまちづくりを推進する。

 歩行者専用道路となるのは、現在はマンションに建て替えられた、旧うつのみや金沢柿木畠本店ビル跡地前から市庁舎駐輪場前までの約100メートルとなる。

 普段は国道157号方向から金沢21世紀美術館方向に進行することができるが、期間中は午前10時から午後4時まで車両の進入ができなくなる。周辺の迂回(うかい)路は従来通り利用できる。

 昨年10月の土日に地元商店街のグルメイベントと連動して行われた初めての社会実験では、今回と同じ区間で歩行者の通行量が平常時と比べて最大3・3倍増えた。今回は祝日を挟んだ主に平日に実施し、歩行者の人数、人や車の流れの変化などを調べ、今後のまちづくりに生かす。

  <周辺エリアに波及を>

 地元の町会や振興会が2019年にまとめた「まちづくりプラン」では、歩きやすい道路空間や遊歩道の整備、駐車場用地の店舗利用への転換などを通じ、まちなかの活性化につなげる基本方針を掲げている。

 市は地元の意向に沿ったまちづくりを進めていく方針で、社会実験の効果を商店主や住民らに説明する機会を設ける。担当者は「柿木畠は香林坊や片町、広坂などの中心に位置し、周辺エリアのにぎわい創出にもつながる取り組みを進めていきたい」と話した。

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