能登町の宇出津港で28日、冬の味覚を代表するブリ73本が水揚げされ、県漁協能都支所などで競りに掛けられた。同港のまとまった水揚げは今季初めてで、待ちわびたシーズン到来に港は活気づいた。
ブリは能登町沖の3カ所の定置網に入った。能都支所の荷さばき場には20本が並び、うち19本が10キロ台の大物で、最大は14・2キロだった。残りの53本は金沢市中央卸売市場に運ばれた。
石川県水産総合センター(能登町)によると、今季の県内のブリ水揚げ量は、過去10年平均の515トンを下回る330トンと予想している。能都支所の11月の水揚げ量も128本と低調で、担当者は「例年よりブリの到来が遅かったが、形のいいブリが揚がり安心した。今後も水揚げが続くよう期待したい」と話した。