人工衛星の役割などについて紹介する特別展=12月3日、福井県福井市自然史博物館分館セーレンプラネット

人工衛星の役割などについて紹介する特別展=12月3日、福井県福井市自然史博物館分館セーレンプラネット

福井県 福井・永平寺 祭り・催し

人工衛星の役割を大解剖 福井県福井市で4日から特別展

福井新聞(2021年12月6日)

 人工衛星に焦点を当てた特別展「宇宙(そら)から地球を見てみよう展」が12月4日、福井県福井市自然史博物館分館セーレンプラネットで開幕した。カーナビや天気予報などに役立てられている人工衛星の活躍や技術開発の歴史などを、パネルや映像、模型展示を通じて体感できる。

 特別展では、1957年にソビエト連邦(現ロシア)が世界で初めて打ち上げたスプートニク1号に始まる技術革新の歴史をパネルで紹介。最大の人工衛星である国際宇宙ステーションが地上からも観測できることや、太陽光の熱から機体を守るための構造も知ることができる。

 人工衛星は役割ごとに形が違い、地上からの距離も異なる。会場では直径2メートルの地球儀と床に貼られたテープや写真で、地球からどれくらいの距離で人工衛星が活躍しているかを体感してもらう。

 そのほか、地上3万2千キロから気象観測する「ひまわり」が捉えた台風や黄砂などの映像、今年打ち上げに成功した県民衛星「すいせん」の実物大模型、空き缶サイズの超小型模擬人工衛星作りを競う大会で、最優秀賞を獲得した科学技術高の取り組みなども並ぶ。

 5日午後1時半からは、超小型人工衛星で観測したデータを地域貢献に生かすプロジェクトを展開する、福井工大の中城教授の講演がある。

 1月10日まで、火曜など休館。常設展観覧料を含み一般410円、高校生以下と70歳以上無料。午前9時半~午後5時半(土曜、祝前日は同8時まで)。問い合わせは同分館=電話0776(43)1622。

えきねっと びゅう国内ツアー

福井・永平寺 ニュース