北京冬季五輪アルペンに出場する内川中OBの小山陽平選手(23)を応援しようと、金沢市三小牛(みつこうじ)町の農業元尾武司さん(74)が21日、内川地区に生えた竹を使って五輪のマークを作った。竹細工を趣味とする元尾さんが、地元の特産品を活用した。五輪マークの竹細工は内川公民館前の応援看板に取り付け、「期待の星」にエールを送る。
元尾さんはタケノコや米を栽培する傍ら、内川小でカメやカニの竹細工を教えたことがある。小山選手の快挙達成を祝い、五輪での活躍を願うため、竹細工を作った。
五輪のマークは直径約10センチの竹を切り、断面の輪を5色に塗って接着剤で合わせ、2015年の「内川たけのこ祭り」の際に作った看板に取り付けた。
富士山を模した看板は10日ほど前に、小山選手の代表確実の知らせを受けて、「輝け内川の星 小山陽平君」とスプレーで塗った。夜でも目立つように富士山には緑の夜光塗料を施した。
元尾さんは小山選手が小学生時代に元気よくあいさつをしていたことが印象に残っており、「謙虚で落ち着いた子だった」と振り返る。2月4日の大会開幕を控え、「後悔なく、のびのびと滑ってほしい」と話した。