福井県ゆかりの刀剣を中心に展示している刀剣資料公開展=1月21日、福井県敦賀市立博物館

福井県ゆかりの刀剣を中心に展示している刀剣資料公開展=1月21日、福井県敦賀市立博物館

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福井ゆかりの刀剣一堂に 敦賀市立博で3月15日まで

福井新聞(2022年1月26日)

 福井県ゆかりの刀剣を中心に展示する「刀剣資料公開展」が福井県敦賀市立博物館で開かれている。3月15日まで、1~3期に分けて計34点を展示する。2月4日までの1期では「越前康継と下坂鍛冶」と題し、美しい刀や脇差しなど12点が並んでいる。

 県内の刀工や名刀を知ってもらおうと、5年ほど前から毎年開いている。

 越前康継は滋賀県出身の刀工。初代は戦国時代末期から江戸時代初めにかけて福井で活躍し、結城秀康や徳川家に仕えていた。下坂鍛冶は康継とともに活動していた刀工集団を指す。

 脇差し「越前國住康継」は初代康継が作った、豊臣秀吉などが所有していた名刀「獅子貞宗」の写し。刃の長さが約40センチで、不動明王の象徴とされる倶利伽羅剣が精密に彫刻されている。

 剣「康継入道於武州江戸作之 寛永二十年五月吉」は2代目康継が寛永20(1643)年に作った。2代目康継は正保3(1646)年に亡くなっており、最晩年の作品。敦賀市指定文化財。

 下坂鍛冶のメンバーが作ったやりや脇差しなどもある。館長補佐は「刀剣の良さに触れてもらって、福井にこんな優れた刀を作った人がいたんだと感じてほしい」と期待していた。

 2月5日から同22日まで2期「若狭路の刀工~冬廣と宗吉~」、同23日から3月15日まで3期「敦賀の古刀」を予定している。

 入館料は一般300円、高校生以下無料。毎週月曜と2月24日が休館。

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