羽咋市の地酒を飲み比べする参加者=羽咋市川原町

羽咋市の地酒を飲み比べする参加者=羽咋市川原町

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羽咋の地酒、ファンつかめ 石川県羽咋市内で初の利き酒会

北國新聞(2022年4月14日)

  ●愛好者らが企画 市は催事でPR

 羽咋市と市民有志が地酒ファンを増やす取り組みに力を入れている。羽咋には3種類の地酒があるが、認知度は今ひとつだったため、今月、市内で初めて利き酒会を開催した。市は千里浜海岸にライダーが集う5月の「サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー(SSTR)」(北國新聞社後援)で地酒をPRする企画を練っており、市民にも浸透を図って「地酒で乾杯」の定着につなげる。

 羽咋唯一の酒造メーカーである御祖(みおや)酒造(大町)が2005年、「UFOのまち羽咋」から命名した「遊(ゆう)穂(ほ)」の販売を開始。道の駅のと千里浜の「唐戸山」、農産物直売所「神子の里」の「神子」も受託製造しているが、御祖酒造によると、市内での消費は進んでいないのが現状という。

 御祖酒造は1921(大正10)年に旧鹿島町(現中能登町)で創業し、2012年に羽咋市に移転。これまで市内で利き酒会を開いたことはなく、市内の愛好者らが、御祖酒造が市内に拠点を移して10年の節目に利き酒会を企画した。

 利き酒会は川原町の飲食店「ぼうぼう」で8日夜に開かれ、岸博一市長ら市民18人が参加。遊穂の純米吟醸や純米酒、生原酒など5銘柄のほか、「唐戸山」「神子」が用意された。

 酒造りを担う能登杜氏の横道俊昭さん、藤田美穂社長が各銘柄の特長を説明。参加者は刺し身や煮付けなどを肴にコク、香り、喉ごしを確認しながらおちょこを傾けた。遊穂は芳醇(ほうじゅん)な味わいや、すっきりとしたキレ、口当たりの良さが特長。横道さんによると、今季は原料となる酒米のできが良く、冬の寒さが酒造りに適していたという。

 市は、県内外で開かれるイベントで地酒をアピールするほか、SSTRの参加者に贈る特産品の一つに地酒を含める予定で、岸市長は「地酒があることを知らない市民も多く、口コミなどで羽咋の酒を広めていきたい」と話した。

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