でか山を見学する児童=七尾市山王町の大地主神社

でか山を見学する児童=七尾市山王町の大地主神社

石川県 和倉・七尾・羽咋・かほく 祭り・催し

でか山の威容、ムード高まる 七尾・青柏祭まで1週間

北國新聞(2022年4月27日)

 5月3~5日に七尾市中心部で行われる国重要無形民俗文化財「青柏祭(せいはくさい)」を控え、市内の児童が26日、各地で組み立てが進む呼び物の山車「でか山」を見学した。日本一の大きさを誇る山車3台が3年ぶりに動くとあって、組み立てられた「でか山」の威容に市内の祭りムードが高揚しており、児童も七尾を代表する祭礼の開催を心待ちにした。

 ●児童が見学

 26日は山王小4年生47人と天神山小5年生44人が、同市山王町の大地主(おおとこぬし)神社前で、むしろを張られた状態の鍛冶町のでか山に見入った。神社の大森重宜宮司が981(天元4)年に能登国国守の源順(みなもとのしたごう)が始めた青柏祭の歴史を解説し、「七尾に疫病がはやるたび、でか山に病魔退散の願いを込めて、次第に大きくなっていった」と説明した。

 児童はでか山の内部や、部材を保管する倉庫を見て回り、でか山を方向転換する梃子(てこ)の使い方を体験した。天神山小5年の太田創佑君(10)は「でか山が20トンもあると聞いて驚いた。コロナの前はでか山を毎年見に行っていたので、今年も絶対に見る」と笑顔を見せた。

 小丸山小3、4年生計128人は、魚町がでか山を組み立てている御祓地区コミュニティセンターを訪れた。児童は魚町でか山保存会メンバーに、でか山の大きさや重さ、部材に使われている木の種類などを質問した。

えきねっと びゅう国内ツアー

和倉・七尾・羽咋・かほく ニュース

和倉・七尾・羽咋・かほく
イベント

和倉・七尾・羽咋・かほく
スポット