輪島市の観光名所「輪島朝市」で28日、長野県塩尻市の楢川(ならかわ)小中学校の9年生16人が露店のおばちゃんたちに交じって販売を体験した。中学生は日本三大朝市の一つである輪島朝市の伝統を学ぶとともに、元気な声で通りを明るくした。
中学生は漆器や海産物加工品などを扱う露店に立ち、店主から接客法や方言を学びながら、観光客らを呼び込んだ。
コロナ禍以降、朝市で教育旅行を受け入れるのは初めてで、組合は大型連休に向けて朝市の盛り上げに弾みをつけようと、学校側の依頼に応えた。冨水長毅(とみずながたけ)組合長は「若い子から力をいただいた。明日からの活力にしたい」と話した。