福井県坂井市の越前松島水族館は、小浜市の宇久(うぐ)漁港内に漂着したダイオウイカを29日から展示する。大きな容器の中で氷で冷やしており、手で触ることができる。
ダイオウイカは胴体部分の長さが1・32メートル、全長で3・35メートル。20日、生きたまま同漁港に漂着しているのが見つかった。衰弱して死んだが同日、水族館に運ばれた。
一般公開を前に28日、報道陣に披露された。同館にはホルマリン漬けの標本も展示されているが、生の展示は珍しい。会場では漂着したときの映像も流している。
担当者は「実際に触ってみて、弾力やにおいを感じてもらえたら」と話している。謎が多い生態だけに、貴重なサンプルとして全国の大学などから問い合わせもあり、部位の一部は研究用にするという。
展示は5月5日まで。