ゴールデンウイーク(GW)がスタートした4月29日、勝山市の福井県立恐竜博物館玄関前に、雪山と恐竜をモチーフにしたこいのぼりがお目見えした。子どもたちは雪山に登ったり、頂上からこいのぼりを眺めたりしてはしゃいでいた。
雪山は高さ約4メートル、幅約7メートルで、雪国ならではのおもてなしをしようと昨年に続いて企画した。今年1、2月に積もった雪に遮熱シートを掛けて保存していた。こいのぼりはフクイティタンなど福井で発掘された新種の恐竜5体がモチーフで、毎年この時期に掲揚している。
この日は訪れた子どもたちがこいのぼりを掲揚した後、遮熱シートをめくるセレモニーを実施。雪山が開放されると、子どもたちは山から滑り降りるなどして、季節外れの雪を思い思いに楽しんでいた。
金沢市から訪れた小学5年の男児(10)は「この時期の雪はすごく珍しい。高いところから、いろんな景色が見られた」と大喜びだった。
同館は雨天時にはシートを掛けるなどし「GW期間中は何とか雪山を残したい」としている。こいのぼりは5月31日まで掲揚する。