展示されている巨大な武者人形山車=29日、あわら市のえちぜん鉄道あわら湯のまち駅前広場

展示されている巨大な武者人形山車=29日、あわら市のえちぜん鉄道あわら湯のまち駅前広場

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「芦原温泉春まつり」5m超の武者人形山車を展示 福井県あわら市、5月4日まで

福井新聞(2022年4月30日)

 「芦原温泉春まつり」(福井県あわら市)の名物、5メートルを超える巨大な武者人形山車(やま)の展示が4月29日、あわら市のえちぜん鉄道あわら湯のまち駅前広場で始まった。山車の展示は5月4日まで(2日を除く)。

 舟津、田中、二面の3温泉区にまつられている「お薬師さん」の祭りで、明治時代の終わりから続いているという。例年は人形山車の「本山(ほんやま)」、華やかに飾り付けられた「花山(はなやま)」が神輿(みこし)とともに練り歩くが、コロナ禍で3年連続の中止。芸妓(げいぎ)による踊りの奉納や屋台の出店も取りやめ、祭事と山車の展示のみ行う。

 今年の本山は「加藤清正」。坂井市三国町の人形師、岩堀雄樹さんが制作した。4月中旬に広場に運ばれ顔や衣装を取り付け、コロナ終息への願いを込めて勇壮な姿に仕上げた。

 実行委員長を務める田中温泉区長の手塚和典さん(77)は「子どものお囃子(はやし)の練習もできない年が続いている。存続のためにも1年でも早く普通の祭りに戻れたら」と話した。

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