個性豊かな中国陶磁が並ぶ特別展=福井県福井市愛宕坂茶道美術館

個性豊かな中国陶磁が並ぶ特別展=福井県福井市愛宕坂茶道美術館

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漢から清時代...厳選の中国陶磁を展示 福井市愛宕坂茶道美術館で特別展

福井新聞(2022年5月9日)

 京都国立博物館所蔵の中国陶磁を紹介する特別展(福井新聞社後援)が、福井県福井市の市愛宕坂茶道美術館で開かれている。漢時代から清時代までのわん、つぼ、像などえりすぐりの32点が展示されている。15日まで、会期中無休。

 唐時代に副葬品としてつくられた「三彩婦女俑(さんさいふじょよう)」は、褐色と黄、緑色を基調とした女官の像。頭頂部でまとめた髪や、腰高にスカートを履いたすらりとした姿で、当時の流行がうかがえる。

 頸部(けいぶ)に赤いコウモリの装飾がされ、側面には松原を歩く鹿が描かれた一対の飾りつぼ「粉彩松鹿図瓶(ふんさいしょうろくずへい) 大清乾隆年製銘(だいしんけんりゅうねんせいめい)」(18世紀)は粉彩の技法を用い、色の濃淡やぼかしが表現された絵画的な美しさがある逸品。時代ごとに技法やデザインが異なり、個性豊かな作品が並ぶ。

 学芸員は「中国陶磁は、茶道具で最高峰とされる。ハイレベルでセンスの良い品が集まった、見応えのある展示を楽しんでほしい」と話した。

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