福井県越前焼工業協同組合と越前焼窯元「踏青舎(とうせいしゃ)」(越前町)は、器の底に縁起物の鯛、猫、亀の置物を付けたぐい飲み「めでた盃(はい)」を共同開発した。日本酒を注ぐと、それぞれの愛らしい姿が浮かび上がり、「家族の誕生日など、おめでたい席で使ってほしい」と話している。
鯛は「めでたい」、猫は「幸せの招き猫」、亀は「長寿」をイメージ。踏青舎の泉さんが手掛けたぐい飲みの底に、釉薬(ゆうやく)を用いて妻が作った約1センチ四方の動物の置物を接着した。
日本酒がレンズ代わりとなって、3種類の動物が浮かび上がる仕組み。ぐい飲みは直径約7センチ、高さ約4・5センチで、全体を白く仕上げた。外側には「福」の文字を書いた。
新型コロナウイルスの影響で会食の制限や自粛が続いているが、縁起の良い「めでた盃」で各家庭の運気を高め、福を呼び込んでほしいと企画した。1個2200円(税込み)で、越前町小曽原の越前陶芸村内にある組合直売所「越前焼の館」で販売している。