約260年の歴史を誇る付記兼坂井市無形民俗文化財「三国節」の新たな歌詞を昨年公募した、みくに地区まちづくり協議会(まち協)が「令和三国節」のCDを制作した。三国祭山車巡行の5月20日に販売する。
三国節は湊町三国に伝わる唄と踊りで、福井を代表する民踊。令和の時代にふさわしい「26文字」の息吹を三国節に吹き込み、伝統文化を継承しようと企画され、716点の応募があった。
CDは「よいさよいやさ 波かけ分ける 想い背負った エッセル堤」など小学、中学、高校、一般の部の最優秀賞など上位入賞15作品を収録。歌、お囃子(はやし)は三国節保存会が担当した。カラオケ用の伴奏も入る。
CDは300円。20日は三國神社前の三国祭保存振興会の山車蔵前、三国町北本町4丁目のまちなかサロンで販売する。21日以降は三国コミュニティセンターで取り扱う。
秋の神明社の例大祭で三国節の輪踊りがあり、CDを活用する予定。まち協の高森重利会長は「新たな感覚の三国節を通し、三国の魅力を再認識してもらえれば」と話している。
問い合わせは同センター=電話0776(82)6400。