古文書や絵画など多彩な逸品が並ぶ特別展の内覧会=5月20日、福井県福井市の市立郷土歴史博物館

古文書や絵画など多彩な逸品が並ぶ特別展の内覧会=5月20日、福井県福井市の市立郷土歴史博物館

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〝推し名品〟に投票を 福井市立郷土歴史博物館が企画、屏風など50点から選択 撮影やSNS投稿も可

福井新聞(2022年5月23日)

 福井県福井市の市立郷土歴史博物館の収蔵品から、観覧者にお気に入りの逸品を選んでもらう特別展「みんなで選ぶ!博物館の宝」が5月21日、同館で始まった。歴史資料や秀逸デザインなど7部門で、学芸員がえりすぐった縄文から昭和時代の50点を展示。各部門で観覧者に自分の"推し"を選んで投票してもらい、最優秀を決定する。6月26日に投票を締め切り、27日に発表予定。展示は7月3日まで。

 同館は福井の歴史に関わる4万点超を収蔵するが、全てを紹介することは難しいため、学芸員7人が注目の逸品を選出。その中から観覧者に自分なりの「宝」を見つけてもらおうと企画した。好きな作品の情報を発信してもらおうと全資料の写真撮影とSNSへの投稿を可能にした。

 「思わず笑っちゃう」部門には屏風(びょうぶ)や羽子板など7点を選出。江戸期の浅草寺のにぎわいを描いた「浅草寺境内図屏風」は、けんかする集団や屋台でそばを食べる人が細かに表現されている。絵の中を探検するように見ることができ、学芸員も「楽しさいっぱい」と太鼓判を押す。

 意味が分かると面白い「なるほど」部門では、福井藩主の松平昌親所用と伝わるよろいかぶとを展示。ウサギをかたどったかぶとは謡曲「竹生島」の一節を表しているという。

 6月27日に同館内とホームページで集計結果を発表する予定。担当者は「自慢の名品をそろえており、写真撮影やSNS発信ができるのはなかなか無い機会。自分の目で見て発信してほしい」と話していた。

 SNSに投稿する際には「#みん博福井」を必ず付ける。会期中は毎週日曜午後2時から、学芸員によるギャラリートークがある。

 午前9時~午後7時。6月6~8日は休館。観覧料は一般600円、大学生と高校生は400円。70歳以上と中学生以下、障害者と介助者は無料。半券提示で2回目以降の観覧料が半額になるリピート割も実施している。問い合わせは同館=電話0776(21)0489。

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