「地域住民との温かい交流があるからこそ五箇山での写真撮影が続けられている」と話す奈雲さん

「地域住民との温かい交流があるからこそ五箇山での写真撮影が続けられている」と話す奈雲さん

富山県 砺波・南砺・五箇山 アウトドア・レジャー

合掌造り集落200回訪問 東京のアマ写真家「五箇山撮り続けたい」

北日本新聞(2022年5月24日)

 南砺市五箇山の世界遺産、合掌造り集落を撮り続けている東京都のアマチュアカメラマン、奈雲(なぐも)誠さん(53)は、訪問が200回に達した。これまで四季折々の風景や住民の暮らしぶりなど14万枚以上を撮影。「かやぶき屋根のたたずまいが気に入っている。これからも五箇山を撮り続けたい」と意気込んでいる。

 2007年、岐阜県白川郷の合掌造り集落ライトアップの撮影で、かやぶき屋根の家屋に魅了された。その後、五箇山にも合掌造り集落があると知って訪れたところ、白川郷より生活感が漂っていることに感動。以来、通い続けている。

 作品はコンテストに出品したり、写真誌に掲載されたりしている。20年には、国内でレベルが高い日本写真家協会の公募展「JPS展」で入選した。写真集を自費出版したほか、五箇山和紙にプリントした卓上カレンダーの製作も手掛けた。

 撮影に来る際は、相倉合掌造り集落(平)にある民宿に宿泊して住民と話したり、地元の食を楽しんだりしている。ただ、新型コロナウイルス感染拡大で昨年9月までの約10カ月間は訪問できず「悶々としていた」と振り返る。

 感染が落ち着いて撮影を再開し、200回目となった今回は20~22日に滞在。相倉で行われた棚田の田植えの様子を、地元の平地域づくり協議会から依頼を受け記録用として撮影した。奈雲さんは「地域住民が温かい気持ちで接してくれたことが200回につながった。五箇山が大好きなので、いずれ移住できたらいい」と話している。

えきねっと びゅう国内ツアー

砺波・南砺・五箇山 ニュース