福井県越前市武生中央公園に整備されるタワーライド型遊具のイメージ図。加古さんの絵本をモチーフに設計する

福井県越前市武生中央公園に整備されるタワーライド型遊具のイメージ図。加古さんの絵本をモチーフに設計する

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加古里子さんの世界観を新遊具で 越前市武生中央公園、今秋までに計6基稼働

福井新聞(2022年6月29日)

 福井県越前市が3カ年で取り組んでいる市武生中央公園の大型遊具の老朽化対策による魅力向上事業が本年度に完了する。本年度は、タワーライド型遊具とバッテリーカーの2基を新設し、既存の3基を改修する。園内に設置する大型遊具は計6基となり、すべてが同市出身の絵本作家の加古里子さんの世界観を反映した形で出そろう。今秋までに稼働する。

 武生中央公園は、加古さんの協力で再整備され、監修を受けた「だるまちゃん広場」が2017年に完成。「コウノトリ広場」「パピプペポー広場」と名付けたエリアでは、市が総事業費4億円で大型遊具の老朽化対策による魅力向上事業を進めてきた。

 従来5基あった大型遊具のうち、第1期(20~21年度)では、回転式遊具のアストロファイターを更新した「コウノトリと大空散歩」などを整備。第2期(21~22年度)は、大観覧車の解体後の支柱を生かす遊具を設けるほか、大型遊具は新たに2基を整備、既存の3基を改修する。

 新設する1基は、高さ9メートル程度のタワーライド型遊具。8人乗りで、手元のロープを引いたり放したりして座席を上昇、下降させて楽しむ。もう1基の新設遊具は、複数のバッテリーカーと走行コースを整備。ともに加古さんの絵本「だるまちゃん」シリーズをモチーフに設計する。

 モノレールとバイキング、メリーゴーラウンドの既存3基は、今後約20年の稼働を目指した長寿命化を図る。加古さん作品に登場するキャラクターなどを意匠に反映する。

 コウノトリ広場の複合遊具とバイキングは8月中旬、パピプペポー広場内の残りの遊具は9月ごろの供用開始を予定している。

 武生中央公園では遊具のほかに、3月に完成した屋内温水プール「PERKY HOUSE(パーキーハウス)」、昨年9月に供用開始した屋内催事場「まさかりどんの館」などの施設も、加古総合研究所(神奈川県)の監修を受けており、公園全体を通して加古さんのエッセンスがちりばめられることになる。市は「(監修を通じて)子どもたちの創造力や探究心を育み、『ワクワク』『ドキドキ』の体験ができる空間としたい」としている。

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