宇奈月温泉スキー場で始まったキャンプの実証実験

宇奈月温泉スキー場で始まったキャンプの実証実験

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宇奈月温泉スキー場 キャンプ場に活用模索

北日本新聞(2022年7月21日)

 黒部市の宇奈月温泉スキー場をキャンプ場として開放するため、地元関係者らが20日、現地で実証実験をスタートさせた。ウインターシーズンだけでなく、年間を通じた活用策の一つとして取り組む。数年後にはキャンプ場として利用できるようにしたい考え。

 宇奈月温泉スキー場は近年、設備の老朽化などにより利用者が減少傾向にあり、恒常的な赤字構造に陥っている。存廃を検討してきた黒部市は、ことし2月、2026年度までの運営継続を決め、通年利用化に努めるとの方針も合わせて示した。

 キャンプ場の計画は、同スキー場の活性化に取り組む「宇奈月大原台」理事長の中島昭彦さんが今春、富山市の浜黒崎キャンプ場管理人の平井正人さんと出会ったのがきっかけ。グリーンシーズンの活動を模索する中島さんと、コロナ禍で人気が再燃しているキャンプの文化を各地で浸透させたいという平井さんの思いが一致した。

 20日は平井さんらが現地でキャンプを行った。こうした実証実験を重ね、利用者目線で、トイレや炊事などの課題を洗い出す。同日は宇奈月大原台の総会もあり、キャンプ場の実現へ前向きに取り組んでいく方針を決めた。

 グリーンシーズンの利用促進策では、黒部峡谷の絶景を眺められるブランコの設置や、自転車で山道を走行できる場にする構想もある。中島さんは「スキー場での活動が、宇奈月温泉の新たな目玉になるといい」と話している。

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