福井県あわら市や福井の魅力発信に向け、あわら温泉旅館「グランディア芳泉」や地元農園などの4事業者が7月27日、連携協定を結んだ。地元産の卵やコメの収穫、北潟湖でのカヌー体験といった地域資源を組み合わせた宿泊者向けのプランを作り、さらなる誘客強化に役立てたいとしている。
協定を結んだのは、グランディア芳泉をはじめ、農事組合法人「あわら湯もとファーム」(同市堀江十楽)、無農薬農園「まじわる農縁」(坂井市三国町嵩)、スポーツコンサル事業を手掛ける「START WITH ATHLETE NETWORK」(東京)。
同旅館では2年前から、今回協定を結んだ事業者と協力しオプションプランを提供してきた。平飼い鶏の卵収穫体験や、旅館で出た生ごみを肥料にし作物を育てる「芳泉ファーム」、北潟湖で桜を見ながらのカヌーツアーなどで、宿泊客約340人を動員した。
協定締結により、複数の事業者間のプランを作ることができるなど、魅力向上とさらなる磨き上げが可能になる。
この日は同旅館で4事業者が調印。山口常務は「旅館と一組織の連携から垣根を越え、複合的なプランを提供できる。ほかの旅館でも取り組める成功事例を作りたい。北陸新幹線県内開業も迫り、魅力発信を強化していきたい」と話した。