菅笠を使ったプロジェクションマッピングを作った岩佐さん(左)と辻合准教授

菅笠を使ったプロジェクションマッピングを作った岩佐さん(左)と辻合准教授

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伝統の菅笠カラフルに演出 富山大芸術文化学部、映像投影 模様と融合

北日本新聞(2022年8月17日)

 富山大芸術文化学部の学生や教員らが、高岡市福岡地域特産「越中福岡の菅笠(すげがさ)」の魅力発信に一役買おうと、菅笠に映像を投影するプロジェクションマッピングを制作した。花や動物などカラフルな模様と素朴な伝統工芸の融合が楽しめる。高岡工芸高校青井記念館美術館で27日まで開催中の企画展で披露している。

 富山大芸術文化学部と高岡工芸高校は昨年度、紙製の笠に絵を描く「映え菅笠コンペティション」を実施した。

 企画した安嶋是晴准教授が応募作をプロジェクションマッピングに活用できないかと、コンピューターグラフィックスを専門とする同大の辻合秀一准教授に相談。辻合准教授の研究室に所属する岩佐月(ゆえ)さん(4年)が空を傘で彩る「アンブレラスカイ」から着想を得て、ぶら下げた菅笠の下から絵を投影する方法を考えた。

 同校青井記念館美術館で開催中の企画展では辻合准教授の研究室の学生や卒業生が各自の取り組みを発表。会場の一角に直径39センチの菅笠8個をつるし、プロジェクションマッピングを実演している。コンペの応募作40点を画像データ化し、8個のプロジェクターから5点ずつを投影。学部生や高校生がデザインしたさまざまな作品が10秒ずつで切り替わる。

 岩佐さんは、24日に福島県で行われる映像情報メディア学会の年次大会で一連の取り組みをオンラインで発表する。「スゲをカラフルに染めるのは難しいが、映像を使えばきれいな絵模様を映し出せる。これからも活用方法を考えていきたい」と話した。

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