朝日町東草野の会社員、笹川孝徳さん(32)が、あいの風とやま鉄道泊駅待合室にコーヒースタンドをオープンさせた。国内外のコーヒー専門店で勤めた経験を生かし、味わい深い1杯を提供する。「いずれは古里で自分の店を開きたい」と夢を抱く。
笹川さんは朝日町出身。カナダと名古屋市の専門店でバリスタとして計4年間勤め、豆のいり方などの技術を教わった。2021年に帰郷。会社に勤務しながら、古里で独立した店を構える目標を描いてきた。
昨年8月のお盆に、地元の人たちにコーヒーを味わってもらおうと、ヒスイテラス(同町宮崎)でスタンドを臨時出店。好評を博したことに手応えを感じた。泊駅待合室の売店だったスペースが空いているのを知り、今月11日から同所に出店した。
土、日曜、祝日限定で営業。ブラジルやインドネシア産など数種類の豆をブレンドしたコーヒーを用意する。苦みと飲み応えのある深いりやフルーティーな浅いりと、いり方による風味の違いも楽しめる。
笹川さんは、本格開業に向けて自分の名前を覚えてもらおうとの思いもある。「いろんな味わいのコーヒーを楽しんでほしい。いずれは地元の人たちが気軽に立ち寄って休める店を持ちたい」と話している。