福井県大野市と福井市を結ぶJR越美北線は今年12月、全線開通50周年を迎える。節目を祝い、乗客増を図ろうと、利用促進団体が今秋、記念イベントを実施する。10年後に開封するタイムカプセルに入れる手紙やイラストの募集、同線を活用したフォトラリーなどを企画した。担当者は「北陸新幹線の県内延伸を前に越美北線の魅力を発信し、利用促進につなげたい」としている。
越美北線は1960年12月15日に開業。72年12月15日に勝原駅から九頭竜湖駅まで延伸し全線開通した。
イベントは大野市や福井市などでつくる「越美北線と乗合バスに乗る運動を進める会」が、北陸新幹線県内延伸を控え、越美北線への関心を高めてもらおうと企画した。
10月1日~11月30日には、越美北線の思い出や10年後の同線への思いを書いた手紙、列車の姿や車窓から見た風景などを描いたイラストを募る。所定の用紙で同会事務局に郵送するか、大野市和泉ふれあい会館などで応募できる。
手紙やイラストは、九頭竜湖駅周辺に設置される予定のタイムカプセルに入れる。カプセルは10月30日、九頭竜紅葉まつり会場の九頭竜国民休養地で披露され、50歳の市民が手紙を朗読する。カプセルは10年後の2032年10月30日に開封予定。
フォトラリーは、同会のインスタグラムのアカウント「@noru_kai」をフォローし、越前花堂駅-九頭竜湖間の2駅以上で切符と駅舎の写真を撮影し、沿線のおすすめスポットや食べ物の写真を撮影。「#越美北線でおでかけしてみた」「#エツミホクセンタビノオト」の二つのハッシュタグに加え、「#越前大野駅」など撮影した駅名、店名などを付けて投稿する。募集は12月31日までで、抽選で九頭竜湖駅の特別版御乗印を200人に、九頭竜まいたけ1株を5人にプレゼントする。
問い合わせ、申し込みは同会事務局(大野市交通住宅まちづくり課)=電話0779(64)4815。