福井県大野市下若生子(しもわかご)の麻那姫湖畔に立つ麻那姫像の雪囲いが11月11日、行われた。村人たちを救うため真名川へ身を投じた伝説が残る地域のシンボルは、来春まで眠りにつく。
山々にうっすらと秋色が残る中、市内の造園業者4人が作業に当たった。高さ3・5メートルの黄金色の像は、台座を含めると約6メートルある。業者は周囲に丸太や木材を組み立て、ブルーシートで像を覆った。
麻那姫は昔、干ばつに苦しむ村人を救うため自らを竜神にささげたとされる。像は伝説を後世に伝えるため市が1992年に建立した。