自転車をそのまま積み込んで乗車できるサイクルトレインが11月12日、福井県内のJR小浜線で初めて運行し、モニターツアーが行われた。
同線の全線開業100周年記念事業の一環で、小浜線利用促進協議会と小浜線沿線観光活性化会議が共同で企画。北陸新幹線敦賀開業を見据え、今後の観光商品づくりの参考とする。
嶺南地域の観光地を周遊する3コースを用意し、県内外から計15人が参加した。貸し切り列車で敦賀駅を出発し、目的地最寄りの駅で降車後、三方五湖や若狭湾沿いの景色を満喫しながら自転車を走らせた。
走行距離約35キロと最も短いCコースは、小浜駅で下車し、今年オープンした商業施設「SEE SEA PARK」(おおい町)や若狭和田ビーチ(高浜町)などSNS映えするスポットを中心に訪れた。自転車を始めて約1年という敦賀市の長谷川アキさん(49)は「車ではゆっくり見られない眺めを楽しめた。サイクルトレインは自転車を折りたたまず乗れるので、ストレスがなくありがたい」と満足そうに話した。