ことし2月、宇奈月温泉スキー場で開かれた山岳スキー競技日本選手権で雪山を駆ける選手

ことし2月、宇奈月温泉スキー場で開かれた山岳スキー競技日本選手権で雪山を駆ける選手

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山岳スキーの活気再び 2023年1月、黒部・宇奈月で日本選手権

北日本新聞(2022年11月16日)

 山岳スキー競技の日本選手権が、今冬も黒部市の宇奈月温泉スキー場で開かれることが決まった。県内初開催となった今年2月の日本選手権が大勢の観客で盛り上がったことなどから、2年連続の開催となった。地元関係者は、宇奈月温泉が開湯100周年を迎える2023年序盤のビッグイベントと位置付け、温泉街の活性化につなげたい考えだ。

 国内最高峰の大会である日本選手権は、宇奈月のスキー関係者の誘致が実り、ことし2月下旬に第15回大会を開催。国内のトップ選手ら60人が出場した。これまでの国内大会はゲレンデから離れたエリアで行われることが多く観戦には不向きだったが、宇奈月はゲレンデの隣にコースが設けられ大勢の観客が訪れた。

 山岳スキーは26年のミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪から正式種目になるものの、国内の競技人口は150人で普及促進が課題。日本選手権を主催する日本山岳・スポーツクライミング協会は、宇奈月で複数回開くことで競技を地域に根付かせたいとの思いもあり、2年連続の開催を決めた。

 第16回大会となる今回は23年1月27~29日に開催。前回と同様、短距離種目のスプリント(28日)と長距離のインディヴィジュアル(29日)を実施する。27日は開会式を行う。宇奈月温泉の開湯100周年記念と銘打った最初の事業になる。

 大会に関わる県山岳連盟の中西紀夫会長と山田宏事務局長、大会実行委員会の小柳勇人副委員長と中島昭彦広報担当が11月15日、北日本新聞新川支社を訪問。「前回よりも出場選手を増やし、観戦する環境も整えたい。将来的にはアジア大会やワールドカップ誘致も目指している」と語った。

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