無言で歩く一行=中能登町西馬場

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能登、神事粛々と 女神迎えに無言で歩く 中能登・ばっこ祭り

北國新聞(2022年11月21日)

 中能登町無形民俗文化財「苗裔(びょうえい)祭」(ばっこ祭り)の神迎(しんげい)式は19日夜、同町能登部上の能登部神社を発着点に営まれた。氏子ら約40人が榊(さかき)に宿した男神とともに同神社を出発し、約800メートル東の愛宕(あたご)神社(同町西馬場)の女神を迎えに無言で歩いた。

 能登部神社でどぶろくが振る舞われた後、魔よけの鎌を先頭に、榊を持った能登部上区の林登良夫(とらお)区長や清水景子宮司らが列をつくって練り歩いた。愛宕神社で別の榊に女神を宿し、女神が神社を離れた痕跡を残さないよう林区長がわらじを前後逆に履き替え、往路の足跡をなぞって帰った。男神と女神が宿った2本の榊は能登部神社の本殿に安置された。

 祭りは能登部神社の男神が愛宕神社の女神と年に1度の逢瀬(おうせ)を楽しむ神事。行列を見ると目がつぶれると伝わる。21日は女神を送る還御(かんぎょ)式が営まれる。

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