展示された巨大なダイオウイカ=12月31日、福井県坂井市の越前松島水族館

展示された巨大なダイオウイカ=12月31日、福井県坂井市の越前松島水族館

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全長4メートルのダイオウイカ、でかっ 坂井・松島水族館

福井新聞(2023年1月4日)

 福井県坂井市の越前松島水族館で12月31日、高浜町和田の海岸に漂着したダイオウイカの展示が始まった。来館した家族連れらは全長約4メートルの巨大なイカを見て、目を丸くして驚いていた。

 同館によると、ダイオウイカは胴体の長さが1・56メートル、全長3・81メートル。本来の赤黒い皮膚が所々に残り、珍しい雌の個体とみられる。過去展示した中では最大。2022年に県内で見つかった3例目で、4月に続く展示となった。12月30日、砂浜に打ち上げられているのを近くを通りがかった男性が発見。若狭高浜漁協の組合員らが回収し、県漁連が同館へ連絡した。発見時には死んでおり、最も長い2本の触腕はちぎれた状態だった。

 同館によると、ダイオウイカは通常深海800メートルあたりに生息しているが、何らかの理由で浮上し、冷たい日本海の水温に適応できなかったとみられる。「標本も展示しているが、生の個体はなかなか見られない。迫力のある巨大なイカをみてほしい」と話している。

 展示は「おさかな館」前で、1月4日まで。状態が良ければ9日ごろまで展示する。その後、個体の各部位については、生態の研究のため国内外の研究者に引き渡される。

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