沖縄県うるま市の中学生13人が18日、研修旅行で石川県入りし、白山市の一向一揆歴史館で白山麓の歴史を学んだ。例年冬に友好都市である盛岡市を訪れ、スキー体験など交流を続けていたが、コロナ禍で受け入れを断られ、代替として小松空港との直行便がある石川を初めて訪問した。
一行は歴史館で鳥越城からの出土品などを見学し、隣接する道の駅一向一揆の館では食文化の一端に触れた。生まれて初めて雪を見るという生徒も多く、駐車場に残る雪に歓声を上げる場面もあった。
研修旅行にはうるま市内の5中学校から代表の生徒が参加。3泊4日の日程で、19日に白嶺小中で児童生徒と交流するほか、一里野でスキーを体験する。20、21日は金沢市で兼六園やひがし茶屋街、近江町市場を見学する。
具志川中2年の新里紹胤(しょういん)さん(14)は「沖縄とは違う海の幸を食べるのが楽しみ」と声を弾ませた。