国鉄などの記念切符を森市長に寄贈した宮下さん(右)=1月17日、福井県あわら市役所

国鉄などの記念切符を森市長に寄贈した宮下さん(右)=1月17日、福井県あわら市役所

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鉄道記念切符1000枚、元国鉄職員が市に寄贈 福井県あわら市の男性、国鉄三国線廃線の記念切符も

福井新聞(2023年1月19日)

 2024年春の北陸新幹線県内開業に向けた機運醸成につなげてもらおうと、福井県あわら市の70代男性が1月17日、1970~80年代を中心とした地元や全国の鉄道記念切符約千枚を、同市に寄贈した。当時の地域や、旧国鉄など公共交通機関の集客策を知ることができる資料になっている。

 贈ったのは、あわら市温泉5丁目の宮下康彦さん(79)。国鉄芦原駅職員だった友人から20年ほど前に譲り受け、自宅で保管していた。

 乗車券や入場券などの記念切符は未使用のものが多く、ファイル4冊分にびっしり。1972年の国鉄三国線廃線に伴い発行された「さよなら記念切符」や、芦原温泉の開湯100周年を記念した切符など、地元ゆかりのものがみられる。そのほか、県内国鉄や、東日本を中心とした全国各地の記念切符が収められている。

 寄贈式は市役所であり、宮下さんが森之嗣市長に切符を手渡した。森市長は「多くの来訪者に見てもらい、観光振興に役立てていきたい」と感謝を述べ、宮下さんは「あわら市の繁栄やあわら温泉の活性化のきっかけになれば」と期待した。

 切符は、3月オープンの芦原温泉駅西口の「アフレア」で展示を予定しており、その後は市郷土歴史資料館を検討している。

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