天神様として親しまれる菅原道真の掛け軸や人形を飾る「山町筋の天神様祭」が21日、富山県高岡市の国重要伝統的建造物群保存地区の山町筋一帯で始まった。訪れた人たちは土蔵造りの町並みを眺めながら多彩な天神様を鑑賞した。22日まで。
土蔵造りのある山町筋まちづくり協議会(塩崎吉康会長)が土蔵造りの町並みを見てもらおうと毎年開催し、今回で22回目。高岡では江戸時代、1月25日ごろに寺子屋で天神講が行われ、天神様の掛け軸や人形の前で子どもに道真の遺徳を教えていたとされ、天神信仰が厚い。
御馬出町と守山町、木舟町、小馬出町の商店や住宅約20カ所に住民らの所蔵品を並べた。小馬出町の商業施設「山町ヴァレー」では、天神様を表現した軸3点と木彫人形4点が飾られ、訪れた人が興味深そうに見ていた。
守山町の1970西繊ビルでは天神様の展示のほか、飲食販売などのイベント「ニッセンマルシェ」が行われた。
天神様祭の問い合わせは同協議会事務局、電話090(3886)1558。