展示する小あんどんと、辻館長

展示する小あんどんと、辻館長

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津沢あんどん 迫力十分 小矢部の温浴施設、26日から展示

北日本新聞(2023年2月2日)

 小矢部市指定無形民俗文化財「津沢夜高あんどん」の小あんどんが26日から、同市西中野の「天然温泉 風の森」に飾られる。市内商業施設での展示は、2016年の三井アウトレットパーク北陸小矢部以来7年ぶりで、関係者は魅力発信へ期待を寄せる。展示に先立ち、風の森にミニ田楽あんどんが寄贈された。

 風の森はアウトレットに隣接している。近年のサウナブームも追い風となり県内外からの客が増えていることから、小矢部市の観光資源をアピールしたいと考えた。相談を受けた市地域おこし協力隊員、西岡恵一さんが、夜高あんどんのさらなるPRを考えていた津沢夜高行燈(あんどん)保存会、津沢あんどんふれあい会館に呼びかけて実現させた。

 小あんどんは保存会が所有する1基で、全長3・4メートル、幅1・3メートル、高さ2・6メートル。飾りの「つりもの」にチョウとボタン、杯とタイが極彩色で描かれている。最上部の山車(だし)は御所車をイメージした。ミニ田楽あんどんは幅49センチ、高さ63センチ。同会館の絵付師、名畑克治さんが武者絵を描いた。1月中旬に4個を寄贈し、さらに2個を贈る。

 小あんどんの展示は3月12日まで。今月26日と3月12日のいずれも夕方、風の森で津沢夜高太鼓保存会(名畑良一会長)がステージを披露する。風の森の運営会社(大阪)の業務推進室マネジャー、小池いづみさんは「地域を元気にすることで小矢部の役に立てればうれしい」、津沢あんどんふれあい会館の辻道夫館長は「夜高あんどんの迫力や美しさを伝えたい」と話している。

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