磯部運転士(左)に花束を贈る子どもたち

磯部運転士(左)に花束を贈る子どもたち

富山県 黒部・宇奈月・新川 祭り・催し 鉄道

旧黒部鉄道100周年祝う ワンコイン・フリーきっぷ開始

北日本新聞(2023年3月12日)

 「黒部ワンコイン・フリーきっぷ『楽駅停車の旅』2023春」(くろワンきっぷ)が11日、富山県黒部市内でスタートし、電鉄黒部駅で出発式が行われた。公共交通の指定区間が500円で1日乗り放題になる取り組み。ことしは旧黒部鉄道(富山地方鉄道の市内区間)の全線開業100周年に当たり、初日から節目を祝うイベントが実施された。

 黒部ワンコイン・プロジェクトと富山地鉄が毎年春と秋に実施しており、33回目を迎えた。

 出発式では同プロジェクトの菅野寛二リーダーが「沿線に活気が出るよう公共交通を利用してほしい」とあいさつ。くろワンサポーター「おさんぽくらぶ」の約60人がくろワン体操を披露した。桜井小学校4年の安田理彩(りい)さん、古川瑞樹さん、松岡祐理さんが磯部浩一運転士に花束を贈った。

 旧黒部鉄道は、主に電源開発の資材運搬のため敷設された。宇奈月温泉開湯と同時期の1923年11月に全線が開通した。

 出発式後に「歩く鐵道展」と題したイベントを実施。黒部ワンコイン・プロジェクトのメンバー、輿水一紀さんの案内で音沢駅から宇奈月温泉駅までの約4キロを歩き、100年前からある高滝橋梁(きょうりょう)や宇奈月谷橋梁などを見て回った。

 電鉄黒部駅では「黒部の鉄道史 パネル展示会」が始まった。5月7日まで。

 くろワンきっぷの期間は4月23日までの土日祝日の計15日間。富山地鉄(電鉄石田-宇奈月温泉)と路線バス(新幹線市街地線、生地循環線)が500円で1日乗り放題になる。公共交通を生かした各種イベントも企画する。北日本新聞社共催。

えきねっと びゅう国内ツアー

黒部・宇奈月・新川 ニュース