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「命のビザ」 もう一人の外交官 タデウシュ・ロメル展

福井新聞

 5月11日まで、敦賀市金ケ崎町の資料館「人道の港敦賀ムゼウム」で、昭和初期にナチス・ドイツの迫害から逃れ、ポーランドから日本に入国したユダヤ人難民を支援した同国の初代駐日大使、タデウシュ・ロメル氏(1894~1978年)に関する企画展が開かれている。ユダヤ人救出に奔走した功績をはじめ、外交官杉原千畝が発給した「命のビザ」などで日本に入国した難民たちのその後の足取りを伝えている。

 国内であまり知られていないロメル氏に焦点を当てて紹介しようと、市とポーランド大使館が開いた。ポーランド広報文化センターの協力を得てパネル10点と史料2点を展示している。

 ロメル氏は37年に駐日大使となり、杉原ビザなどで大勢のユダヤ人難民が国内に流入した41年2月以降、難民の滞在期間の延長や第三国への出国ビザの確保のため、日本政府と交渉に取り組んだ。難民救済組織を立ち上げて義援金を送ったほか、同年10月に大使館が閉鎖された後も中国・上海で難民の出国支援に携わった。

 企画展では、パネルでロメル氏の経歴や活動の紹介に加え、難民の暮らしぶりも説明。41年にロンドンにあったポーランド亡命政府へロメル氏が送った書簡には「(難民の)生活費など相当額を用意しなければならなかった」などと書かれ、難民の困窮ぶりがうかがえる。日本から上海に逃れたポーランド人児童の学校生活など生活の様子も伝えている。

 また、昭和初期に上海にいたポーランド人をまとめた史料「上海リスト」の写しには、日本から逃れたユダヤ系とみられる人の名前も確認できる。ロメル氏の長女が企画展に合わせて送った手紙もあり、父の功績を共有してほしいと呼び掛けている。

 市の担当者は「今回の企画展を通して、命のビザから続く人道のエピソードがあることも知ってほしい」と話した。


主催者の都合や天候等により、催しの予定が変更されることがあります。ご利用の際は、主催者等に必ずご確認ください。

詳細情報

期間
2021年2月18日~2021年5月11日
時間
9:00~17:00(入館は16:30まで)
会場
人道の港敦賀ムゼウム
住所
914-0072 福井県敦賀市金ケ崎町23−1
地図
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料金
一般 大人500円 小学生以下 300円
団体 大人400円 小学生以下 240円
リンク
福井のイベント情報は「ふうぷらす」⇒ https://www.fukuishimbun.co.jp/feature/fu/

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