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1964 東京オリンピックに 添えられた文学者の言葉

福井新聞

 10月4日まで、おおい町岡田の若州一滴文庫で、おおい町出身の作家、故水上勉さんと、三島由紀夫、大岡昇平ら水上さんとゆかりのある文学者が、前回の東京五輪についてつづった文章を紹介する企画展が開かれている。文学者ならではの熱く、鋭い視点から五輪や当時の世相を見つめ、社会問題や平和への思いに言及している。

 「青い山脈」で有名な小説家石坂洋次郎(1900~86年)は東京五輪の開会式を見て、政治、宗教を超えて和やかに協力する様子に感動。しかし人類は時には残虐な戦争に駆り立てられることがあるとし、「オリンピックに参加する気持ちを世界中の人々、国々が暮らしの中にしみこませる努力をもっと真剣にやってほしい」とつづっている。

 大岡昇平は世界の人々を歓迎しつつ、競技場では遠慮なく実力を発揮するため「硬くならないで」と呼び掛けた。三島由紀夫は重量挙げを観戦し、「何という静かな、おそろしいサスペンス劇だろう」と表現している。

 水上さんはパラリンピックを見て、障害者が社会で活躍できる環境が外国と比べて整っていないとして、日本の精神的な貧しさを憂いている。一方で体格で勝るソビエト連邦を破り金メダルに輝いた日本女子バレーボールチームの精神の強さをたたえた。

 計7人の文章10点をはじめ、小林秀雄ら水上さんとゆかりのあった文学者とのエピソード、相関図も展示している。

 学芸員は「当時の様子を色濃く映し出した文章ばかり。文学者は五輪を通して社会をどう見ていたのか、水上と各作家はどうつながっていたのか知ってほしい」と話している。

 午前9時~午後5時開館で、火曜休館。入館料は300円で、70歳以上と中学生以下は無料。

 お問い合わせは 若州一滴文庫=電話0770(77)2445。


主催者の都合や天候等により、催しの予定が変更されることがあります。ご利用の際は、主催者等に必ずご確認ください。

詳細情報

期間
2021年6月2日~2021年10月4日
時間
9:00~17:00
会場
若州一滴文庫
住所
919-2116 福井県大飯郡おおい町岡田33−2−1
地図
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料金
入館料:300円(70歳以上と中学生以下は無料)
リンク
福井のイベント情報は「ふうぷらす」⇒ https://www.fukuishimbun.co.jp/feature/fu/
問い合わせ先
若州一滴文庫
【電話】0770(77)2445
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