4月2日から7月10日まで、越前町織田の雨田光平記念館で、テーマ展「雨田光平の陶芸」が開かれる。琴やハープの奏者、彫刻家など多彩な分野で活躍した福井市出身の雨田光平(1893~1985年)が手がけた陶彫や、絵付けした越前焼の器など21点を展示している。
箏曲京極流2代目宗家だった雨田は、彫刻家として陶器作品も多く残しており、越前町の窯元や越前瓦工場の協力で制作することもあった。テーマ展は雨田と同町のつながりを知ってもらおうと町教委が主催した。
陶彫や陶器の陶板レリーフは女性をモチーフにした作品が多く、女性像の柔らかな曲線が優しい印象を与える。琴を演奏する雨田自身を表現した自刻像や、琴柱を模した陶彫などユニークな作品も並ぶ。箏曲京極流が国の選択無形文化財に登録された際、記念に絵付けを施した越前焼の湯飲みもある。
入館料は100円で、中学生以下と70歳以上は無料。
主催者の都合や天候等により、催しの予定が変更されることがあります。ご利用の際は、主催者等に必ずご確認ください。