鯖江・武生・越前海岸 イベント

 越前町小曽原の窯元「桃山窯(とうざんがま)」で約45年にわたり作陶に励んできた陶芸家、木村好博さんの最後の個展が、同町の県陶芸館で開かれている。陶芸人生をささげて取り組んだ、鉄の釉薬(ゆうやく)「天目釉」の作品をはじめ、艶やかで奥深い印象の茶器や食器を展示している。入場無料。5月29日まで。

 木村さんは京都に生まれ、天目釉の第一人者で後に同館名誉館長を務めた故木村盛和さんに師事し作陶の道に入った。1976年、26歳で開設間もない越前陶芸村へ移住、桃山窯を設立した。

 土作りから焼き上げまで、すべて自分で責任を負う陶芸の世界が性に合った。独立後は毎日作業場に立ち、嶺北が天目釉の原料の凝灰岩の産地とあって、自ら岩石を採集し作品にした。

 最後の個展では、心血を注いだ天目釉の作品35点を中心に65点を展示。引き込まれそうな存在感を放つ直径50センチほどの大鉢や、工房に集まるスズメを描いたという「抜き絵皿」などを並べている。「一つとして同じ表情をしないのが天目の良さ。思えば振り回されてばかりだったかな」と木村さん。

 桃山窯は、3年前に県工業技術センター窯業指導所に入所し陶芸の道を歩み始めた三田村珠美さんに譲り、引退後は古里京都に戻るという。培った作陶技術はこれから1年かけて、三田村さんに「すべて伝えていくつもり」と意気込む。

 最後の個展は"師弟展"と位置づけ、三田村さん作の焼き物約30点も展示している。三田村さんは「見ただけでその人の作と分かる、先生(木村さん)のような作品を目指したい」、木村さんは「いろいろな人の応援があってここまで続けてこられた。たくさんの人に見に来てほしい」と感慨深そうに話していた。


主催者の都合や天候等により、催しの予定が変更されることがあります。ご利用の際は、主催者等に必ずご確認ください。

詳細情報

期間
2022年4月29日~2022年5月29日
時間
9:00~17:00(最終入館16:30)
会場
福井県陶芸館
住所
916-0273 福井県丹生郡越前町小曽原120-61
地図
Googleマップでルート検索
料金
観覧無料
リンク
福井のイベント情報は「ふうぷらす」⇒ https://www.fukuishimbun.co.jp/feature/fu/
問い合わせ先
福井県陶芸館
【電話】0778-32-2174
えきねっと びゅう国内ツアー

鯖江・武生・越前海岸 イベント