6月12日まで、福井市の県立美術館で、江戸から昭和期までの美人画を集めた特別企画展「培広庵(ばいこうあん)コレクション ザ 美人画」(福井新聞社後援)が開かれている。各時代の額装や掛け軸、びょうぶ作品など、華やかな女性を描いた63点が並んでいる。
大正ロマンを代表する竹久夢二の「投扇興」は、はかなげで、かわいらしい女性2入がお座敷遊びを楽しむ様子が繊細なタッチで描かれている。
女性画家のコーナーでは、独自の視点で美しさを探求した作品を紹介している。大阪を拠点に活動した島成園は、遊郭での取材を重ねリアルさを追求。掛け軸「つづみ」は、鼓を持った芸子の意志の強そうな顔立ちが特徴的で、緑色の着物や、裾からのぞく赤いじゅばんなども丁寧に描かれている。
各時代の女性像やファッションの変化、女性画家の歴史なども堪能できる。
主催者の都合や天候等により、催しの予定が変更されることがあります。ご利用の際は、主催者等に必ずご確認ください。