1945年の福井空襲、48年の福井地震からの復興を全国に発信するため、52年に開かれた「福井復興博覧会」を紹介する写真展が5月19日、福井県福井市の県立歴史博物館で始まった。戦災と震災から立ち直った県民の力強さが伝わってくる写真やパネル46点を展示している。9月13日まで。
同博覧会は、戦災、震災からの復興と曹洞宗大本山永平寺の開祖道元禅師の700回大遠忌を記念し、52年4月10日から6月25日まで福井市の福井大文京キャンパスと足羽山公園で開かれた。県の基幹産業である繊維産業の復興もアピールしたことから、別名「繊維博」と呼ばれ、県内外から延べ約97万人が来場した。
写真展では、福井市郷土博物館(現在の市自然史博物館)の屋上から市街を眺める人々、学生や親子連れで混雑する同博物館に続く階段、文京キャンパスで開かれた美空ひばりコンサートなど、博覧会のにぎわいを紹介。福井空襲、福井地震から復興を遂げる街の写真やパネルを時代を追って展示している。福井地震でがれきの山と化した街、博覧会会場などの映像も上映している。
県立歴史博物館の学芸員は「短い期間に力強く復興していく県民の姿を見て、頑張ろうと思ってもらえたら」と来場を呼び掛けていた。
入館料一般100円、70歳以上と高校生以下無料。第2、4水曜日は休館(臨時休館もあり)。
主催者の都合や天候等により、催しの予定が変更されることがあります。ご利用の際は、主催者等に必ずご確認ください。