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企画展「世界への架け橋として 若泉敬」

福井新聞

 沖縄返還50年に合わせ、米国との返還交渉に密使として携わった福井県越前市出身の国際政治学者、若泉敬氏(1930~96年)の功績に光を当てる企画展「世界への架け橋として 若泉敬」(福井新聞社後援)が15日から、市武生公会堂記念館で開かれる。交渉過程を記録した手書きメモや核持ち込みに関する密約文書、沖縄県で戦没者の遺骨を収集する写真など貴重な資料約100点を展示している。

 若泉氏は、旧今立郡服間村生まれ。67年から当時の佐藤栄作首相の密使として米高官と交渉を重ね、69年に沖縄返還の合意が成立した。企画展では、72年の日本復帰に向けた日米協定書の実物が、県内で初公開される。

 返還に際して、佐藤首相とニクソン米大統領がサインした、有事の際の核兵器再持ち込みを認める69年の密約文書の複写資料を展示。最初の交渉相手となったロストウ大統領特別補佐官との交渉後に交わした手書きメモは、数年内の沖縄返還を目指す内容で、交渉の舞台裏が記されている。

 日本復帰後も米軍基地が残り続けた現状を憂い、95年に沖縄を訪問した若泉氏が、壕(ごう)の中で戦没者の遺骨を集める写真を紹介。94年に沖縄の地で「自裁」しようと沖縄県民に宛てた歎願(たんがん)状と合わせ、若泉氏が抱えた自責の念を伝えている。

 若泉氏が自ら命を絶つ前に取り組んでいた著書「他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス」の英訳原本、妻ひなをさんの写真、最後に使っていた黒手帳などの私物も公開。80年に東京から鯖江に転居後も、各国の駐日大使と家族ぐるみの交流があったことを示す礼状からは、若泉氏が世界の要人たちと築いてきた深い信頼関係がうかがえる。

 市文化課の学芸員は「世界で日本はどうあるべきかを考え続けた若泉氏の歩みを知り、沖縄の基地問題などについて考えるきっかけにしてほしい」としている。

 9月4日まで。入館料は一般300円、高校生以下無料。8月13日、28日、9月4日の午後1時半から、学芸員によるギャラリートークを開く。


主催者の都合や天候等により、催しの予定が変更されることがあります。ご利用の際は、主催者等に必ずご確認ください。

詳細情報

期間
2022年7月15日~2022年9月4日
会場
武生公会堂記念館
住所
915-0074 福井県越前市蓬莱町8−8
地図
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料金
一般:300円
高校生以下:無料
リンク
福井のイベント情報は「ふうぷらす」⇒ https://www.fukuishimbun.co.jp/feature/fu/
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