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若狭國 早瀬印の千歯扱き~造る・売る~

福井新聞

 かつて福井県三方郡美浜町早瀬が千歯扱きの一大産地だったことを伝える企画展「若狭國(わかさのくに) 早瀬印の千歯扱き~造る・売る~」が同町歴史文化館で開かれている。早瀬製は切れ味鋭く高性能だったとされ、全国各地で好評を博したという。製造を始めた寺川庄兵衛(1811~56年)の資料や現存する千歯扱きなど約30点が並び、あまり知られていない歴史に焦点を当てている。

 千歯扱きは稲や麦などを脱穀する農具。江戸期の17世紀後半に登場し、主に大正時代まで日本全国で使われた。倉吉(鳥取県)や佐渡(新潟県)などが代表的な産地で、早瀬もその一つとして名をはせたという。この歴史を広く伝えようと、初めて中心的に取り上げた。

 展示では、唯一確認されている庄兵衛の自筆資料や、パネルなどで歴史を紹介。庄兵衛は1843(天保14)年に製造を始め、伯耆国(現鳥取県)や大阪から仕入れた千歯扱きを販売する中で自ら改良したと解説している。他の産地は銑鉄で歯を作ったのに対し、鋼などで刃物を作るように仕上げたため、切れ味が良く丈夫だったという。

 当時の早瀬は産業に乏しかったが千歯扱きは多くの利益をもたらし、豊かな集落に発展させた。行商人も増え、北海道から沖縄まで運ばれたという。現在も17都府県に現存すると地図で紹介。このほか、行商人の出納帳や千歯扱きの修理用具、土台の木材に「若狭國早瀬」と焼き印を押す道具なども並ぶ。

 1882(明治15)年には、早瀬を含む三方郡で作られた千歯扱きは県内シェア約9割の1万台以上を誇ったことも資料で解説。同館の小牧拓矢学芸員は「県内でも多く使われたが、時代とともに知る人が少なくなってきた。多くの人に認識してもらいたい」と来館を呼び掛けていた。

 企画展は来年2月19日まで。月曜休館。入館料大人100円、小中学生50円。


主催者の都合や天候等により、催しの予定が変更されることがあります。ご利用の際は、主催者等に必ずご確認ください。

詳細情報

期間
2022年10月18日~2023年2月19日
時間
9:00~17:00
会場
美浜町歴史文化館
住所
919-1138 福井県三方郡美浜町河原市8−8
地図
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料金
大人:100円
小中学生:50円
リンク
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