福井県あわら市郷土歴史資料館で1月14日から、新収蔵品展が前中後期と3期に分けて開かれる。2020、21年度に資料館に寄贈や寄託された仏像や美術品など35点を公開する。同市北潟にある真言宗の古刹(こさつ)、安楽寺の十二神将像の6体などが展示される。
展示品は3期ごとに一部入れ替える。安楽寺の十二神将像は、本尊の薬師如来坐像を守護する意味で置かれたもの。いずれも高さ約60センチの木製。中世(鎌倉~室町時代)の作と推察され、傷みも激しく同館に寄託された。仏像の顔に後世に塗ったとみられる青や赤などの顔料が残る。味わいあるポーズや表情をじっくり観察できる。会期ごと2体ずつ展示される。
同市吉崎の回船業の旧家に残されていた、養蚕の営みを描いた六曲一隻の屏風(びょうぶ)絵(展示は前中期のみ)も展示される。このほか、地元に伝わる古文書、美人画などもある。
前期は2月23日まで。以下中期(2月25~3月22日)、後期(3月24~5月7日)。入場は無料。期間中は毎月第4木曜が休館。
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