稲わらで作った巨大なオブジェを展示する「わらアートまつり」が8月27日、新潟市西蒲区の上堰潟公園で始まった。武蔵野美術大(東京)の学生らが制作したトキなどの3作品が披露され、訪れた人たちを楽しませている。
市が美大生の協力を得て主催し、15回目。学生10人が8月18日から西蒲区に滞在し、地元のボランティアと一緒に作った。「越後の海」をテーマにトキやイルカ、タコを表現した。わらは区内の小学校の学校田から提供してもらった。
高さ約3・5メートル、幅約4メートルのトキはわらの束をいくつも結びつけた翼が迫力満点。イルカは背景に角田山が望め、タコは足の吸盤まで丁寧に作り込んだ。来場者たちは作品の前で写真を撮り、楽しんでいた。
武蔵野美術大2年の学生(19)は「地元の人には見慣れた風景の中にある、非日常を感じてもらいたい」と話した。
家族で訪れた新潟市西蒲区の女の子(5)は「イルカの上に乗れて楽しかった」と話した。
10月31日まで。10月1日までの土日祝日は露店が並ぶ「西蒲市場」が開かれ、10月7日には新米を使った料理の店が並ぶ「新米まつり」がある。
主催者の都合や天候等により、催しの予定が変更されることがあります。ご利用の際は、主催者等に必ずご確認ください。