華やかな装束を身にまとった貴族たち、四季折々の風景や心情を詠んだ和歌、流れるような美しい線で書き連ねた仮名文字、きらびやかな蒔絵の調度品といったように、平安時代に優美なイメージを持っている方も多いでしょう。この時代には、日本の風土や日本人の美意識が反映された文学・書・絵画・工芸品が数多く生み出されました。天皇や貴族たちの研ぎ澄まされた感性により発展していった日本らしい雅やかな文化は、時代が変わっても多くの人々を魅了し続け、今日に至るまで大きな影響を与えて続けているのです。
本展では、『伊勢物語』や『源氏物語』を題材にした色彩豊かな物語絵や工芸品、華麗な料紙に流麗な書風で和歌がしたためられた古筆などを展示いたします。平安王朝への憧れが込められた作品の数々をご堪能いただけます。
【関連イベント】2024年度第2回美術講座
『源氏物語』若紫巻の絵画化の展開について-鎌倉期から近代まで-
講 師:河添房江氏(東京学芸大学名誉教授)
日 時:2024年11月11日(月)13:30~15:00(13:00開場)
会 場:サンリツ服部美術館2階喫茶室
定 員:60名 ※定員になり次第募集を締め切らせていただきます。
参 加 費:入館料のみ
申込方法:美術館受付またはお電話(Tel.0266-57-3311)にてお申込みください。
主催者の都合や天候等により、催しの予定が変更されることがあります。ご利用の際は、主催者等に必ずご確認ください。