江戸時代の国絵図で新潟県指定文化財の「正保越後国絵図(元禄年間写)」などを紹介する企画展「国郡絵図の世界」が、新潟県新発田市中央町4の市立歴史図書館で開かれている。越後平野の開拓の変遷を知ることができる史料約40点が並ぶ。
企画展は前期と後期に分けて開催される。前期の目玉となる正保越後国絵図は、江戸幕府が全国の大名に命じて作らせた国絵図の一つ。縦約5メートル、横約10メートルの原寸大レプリカが展示室の床に広げられている。布地で作られたレプリカの上を歩きながら、阿賀野川の流路が変わったり、潟の干拓が進んだりといった、地域の変遷を知ることができる。
企画展を訪れた新発田市の男性(80)は「当時は測量するのも大変だったろうに細かいところまで地図に描かれていて驚いた」と話した。
会期の後半には、約50年後に作成された「元禄十三年越後国岩舟蒲原郡絵図」の原寸大レプリカなどが並ぶ。
前期展示は11月20日まで。後期展示は11月21日から12月22日まで。月曜休館。問い合わせは新発田市立歴史図書館、0254(24)2100。
主催者の都合や天候等により、催しの予定が変更されることがあります。ご利用の際は、主催者等に必ずご確認ください。