安曇野市と住民らでつくる「光(ひかる)城山1000人SAKURAプロジェクト」は30日、同市豊科光の光城山(911メートル)で試験植樹をした。樹勢が弱ってきた登山道の桜並木を守るため、4月にプロジェクトを発足させ、準備してきた。65人が参加し、ヤマザクラなど3種類の苗60本を植えた。
当初、6月に植樹を予定したが、桜が休眠状態になる11月〜翌年3月が良いとの助言を樹木医から受け、遅らせた。宮沢宗弘市長とプロジェクト会長の長崎孝雄さん(80)=安曇野市豊科田沢=が駐車場脇に記念植樹した後、参加者は2、3人ずつに分かれ、山頂近くと麓側に苗を植え、鹿よけのネットで囲った。
斜面が急な上、前日の雨でぬかるんでいる所も多く、慎重に作業した。市豊科公民館長の内川丈夫男(ますらお)さん(72)=同市豊科光=は「この桜が30〜40年後の人たちに楽しんでもらえるといい」と話していた。市は合併10周年の来年、200本規模の植樹を目指すとしている。