福井県の勝山市は1日、同市の長尾山総合公園(かつやま恐竜の森)に4月、民営の屋外アミューズメント施設「ディノパーク」がオープンすると発表した。動く恐竜ロボットなどを設置し、娯楽性を高める。同公園にある県立恐竜博物館に続く、新たな目玉として"恐竜王国"の魅力アップを図る。
山岸正裕市長の定例会見で市が明らかにした。「恐竜の森」と呼ばれながらも「恐竜モニュメントの数が少ない」などという声もあり、市が恐竜に関わる施設の誘致を企画し公募。アミューズメント施設の企画・運営を行う民間会社「ワック」(東京)が造形物を活用した同パークを開設することになった。
場所は同博物館の正面にある第1、2駐車場の西側の敷地約1・5ヘクタールで、約400メートルの遊歩道を設置する。雑木林の中に恐竜が設置され、臨場感ある施設となる。
造形物は、全長20メートルのマメンチサウルスや全長13メートルのティラノサウルスなど実物大の24体を設置し、国内最大級の屋外恐竜パークとなる。首や口が動いたり、ほえたりする恐竜ロボットもある。恐竜の形をしたベンチなども置く。
総事業費は約8700万円。恐竜の森を管理している同市のNPO法人「恐竜のまち勝山応援隊」が委託運営する予定。
オープンは来年4月のゴールデンウイーク前を計画している。有料で入場料は500円ほどを想定。年間10万~15万人の入場を見込んでいる。
山岸市長は「自然の中で恐竜を楽しめるいい施設になると思う。博物館を含む恐竜の森の魅力アップとともに、収益性についても考えていきたい」と述べた。