福井県今立郡池田町特産の正月用しめ飾り作りが、同町水海でピークを迎えている。女性たちが連日集い、世間話に花を咲かせながら豪華な逸品を次々と仕上げている。
しめ飾り作りは、田楽能舞で知られる鵜甘(うかん)神社の氏子衆が50年前に始めた。今月上旬から、昨年刈り取った青わらを使って春から作ってきた縄に飾り付けを開始。10日は水海〆縄会館に60~80代の主婦ら約20人が集まり、玄関用にダイダイやゆずり葉、ウラジロなどの飾りを取り付けた。
22、23日ごろまでに約3万個を作り、県内や関西方面へ出荷する。まとめ役の宮谷ひさこさん(81)は「皆さんに良い新年を迎えてもらえれば」とせっせと励んでいた。
家庭用の注文は随時受け付けている。福井市のベルにある町のアンテナショップ「こっぽい屋」でも販売する。問い合わせは〆縄生産組合事務局=電話090(2030)5956。