年越し恒例のカウントダウン・コンサート2014-2015(北國新聞社、一般財団法人石川県芸術文化協会、県音楽文化振興事業団主催)に向け、民謡加賀山流のメンバーが稽古に励んでいる。加賀山昭家元は「大みそかのイベントに出演できるのは歌手冥利(みょうり)に尽きる。観客の皆さんと新年を祝いたい」と意気込んだ。
「越中おわら節」はオーケストラの演奏に合わせて昭さん、紋(あや)さん親子がデュエット、「兼六園松づくし」は昭さんの三味線、昭(あき)輝(てる)さんの太鼓、昭知世(あきちよ)さんの箏(こと)の演奏で紋さんが唄声を披露する予定で「それぞれ趣の違いを楽しんでほしい」という。
紋さんは、北國芸術賞を受けた今年を振り返り「唄う時にも賞に恥じぬようにと気持ちに変化が出てきた。新年はさらなる飛躍の年にしたい」と2015年スタートとなる舞台の成功を期した。
コンサートは31日午後9時から約4時間、県立音楽堂コンサートホールで開かれる。歌手で俳優の中村雅俊さん、歌手の庄野真代さん、チェリストのオーヤン・ナーナーさんらがゲスト出演し、作曲家でピアニストの青島広志さんがナビゲーターを務める。管弦楽はオーケストラ・アンサンブル金沢特別大編成で、鈴木織衛さんが指揮する。
入場料は軽食、飲み物付きでS席1万200円、A席8200円(いずれも指定)、B席(自由)6100円。チケットは北國新聞社事業部=076(260)3581=まで。